乳幼児期の言語獲得2

乳幼児期の言語獲得 その2

この夏で、次女は2歳半になりました。半年ほど前まで言葉の発現が少し遅めかな、と思っていましたが、このところ、急速に言葉を覚えて話しています。

長女は今小1で、国語でやっている「おおきなかぶ」を音読しているのですが(音読は毎日の宿題なのです)、昨日突然、次女が大きな声で次のように唱え始めました。

「おじいさんがかぶをひっぱりました。うんとこしょ、うんとこしょ。
それでもかぶません!

おじいさんが、ワンワンをよんできました。うんとこしょ、うんとこしょ。
それでもかぶません!」

おそるべし! いくつかの文をほぼ丸暗記しているのです。次女に読んであげていたわけではないのに、長女の数日間の音読を聞いて、覚えていたのでした。2歳児の言語能力にすっかり感心してしまいました。

しかし「かぶません」って(苦笑)

この次女の暗唱を見ると、二つのことに気が付きます。

一つは、意味もわからず、丸暗記している部分です。「かぶません」というのは、「かぶはぬけません」の、短縮形?ですが、聞き取れる音をそのまま再現しているのでしょう。もしかしたら、「かぶ」と「~ません」はわかっている可能性がありますが、フレーズとしては、意味はわかっていないのでしょう。

二つ目は、「ワンワン」の部分、これは、本文では「犬」になっています。次女が自分の言葉に置き換えた、ということは、意味を理解しているからなのでしょう。

小さな子どもの言語獲得は、こんなふうにキメラ状に進んでいくのだな~、と気づかせてくれるような、日常の一コマでした。