日本人による指導のメリット

日本人講師による指導のメリット

 

英語を習うなら、ネイティブの先生がいいのでは?多くの人がぶつかる疑問だと思います

はちやこども英語教室では、その名の通り、私蜂谷が講師として英語の指導にあたっています。私は、カナダで5年半ほど過ごしましたが、大人になってからの滞在のため、帰国子女でもありません。むろん英語のネイティブではなく、生まれも育ちも日本の「ど日本人」です(笑)。

 

私が英語を真剣に勉強しはじめたのは、二十代半ば、カナダに留学したいと考え始めたときからです。トーフルという英語試験で一定の点数をとらなければならなかったのですが、なかなか達成できず、寝ても覚めても、いろいろな勉強法を試しました。

 

子ども達への英語指導を始めたのは、かつて大手英語教室に勤務し、2歳から大人まで幅広い年齢層に英語を教えた経験と、カナダ滞在中に勤めたバイリンガル保育園で、1歳から6歳の子ども達に保育補助の経験をしたときでした。自分が英語を勉強していたのとはまた別の視点で、英語学習をみることができ、また自分自身にとっても “on-the-job training”となり、もっとも英語を習得することのできた時期となりました。

 

現在、ネイティブ教師を前面に出した英会話学校・英語教室がひしめきあう中、なぜあえてネイティブでもない私が英語教室を開いたか、それは、自分だからこそできることがあるのではないか、と考えたからです。

かつて私は日本語教育の分野に身を置き、外国人の大人や子どもに日本語を教える活動をしていました。あるとき日本語教育のある雑誌が特集したのが、「ライバルはノンネイティブ教師」でした。つまり、日本語を勉強する生徒と同じ言語を話すノンネイティブの日本語教師が、もっとも生徒のことを理解することができ、よりよい指導ができる。逆に日本人の日本語教師は、自分が日本語ネイティブであることにあぐらをかかず、日々勉強をしないと負けてしまう、といった内容でした。当時私が日本語を教えていた学習者においても、彼らをもっとも助けてあげられたのは、生徒の言語を話せる先生でした。私もそうなりたくて、逆に生徒の言語を一生懸命勉強したりして、もがいたものです。

 

英語ノンネイティブ日本人講師の強み、それは生徒の学習のつまずきや習得を妨げる原因(多くは日本語の干渉)がよく分かるということです。また、自分自身が様々な方法をためしながら英語の勉強した経験があるため、子どもの個性に合う方法を探し出すことができるのではないかと思います。さらに、日本人の子どもにとって、ネイティブ先生が英語を話せるのはあたりまえで、「勉強して、あの先生のようになりたい」とは思いにくいかもしれませんが、同じ日本人の先生だったら、「自分もがんばれば英語が話せるようになれる!」と思ってもらえるのではないか、つまり子どものロール・モデルになれるのではないか、という希望を抱いています。