見方が変わると学びがある
数年前に、「日本海」という名称に対する異議が韓国からあがったことがありました。韓国では「東海(トンヘ)」と呼んでいるということをその時知りました。自分の国の前に横たわる海が、隣国の名前で呼ばれているとなれば、違和感があるだろうな~、と想像しました。歴史的なことを考えれば、反発心を覚える人も少なくないのだろうとも思いました。
ナショナリズムや歴史上の経緯を別にすれば、いっそのこと「東海(トンヘ)」にするか、「日本海」との併記にしてみるのも悪くないのでは、と思ったものです。そうなると日本から見ると西の海になるので、東の海では納得できない!という反応が多くでることでしょう。しかし地図を見るたび、なぜ西にあるのに東と表記するのだろう、と考えるようになるでしょう。
「ピンチはチャンス」。少し意味が違うかもしれませんが、違和感を覚えたりなぜだろうと感じたりすることは、学びのチャンスであるように感じます。「東海(トンヘ)」という名称を見るたび、いつもの視点から別の視点に移してくれます。「大陸側から見れば東側」。そしてそこには大勢の人たちがいて、自分とは違う見方をして生きていることに気づかされるのです。