バレンタインレッスン

スクエアビー英語教室では、2月の1週目から2週目にかけて、

園児クラスと小学生クラスを対象に、それぞれのクラスで

バレンタインの特別レッスンを行いました。

 

英語教室の活動として、ハロウィンやクリスマス、イースターの

パーティやレッスンを行う教室は多いですが、

バレンタインを行う教室は、少ないかもしれません。

 

日本では女性から男性へチョコレートを贈る日、のようにすっかり

認識されていますが、それも世界から見ると珍しい習慣のようですね。

ホワイトデーがあるのも、日本と韓国ぐらいであると聞きます。

韓国には、日本のバレンタイン、ホワイトデーの習慣が伝わったようですね。

さらに韓国では「ブラックデー」という、恋人がいない人のための日もあるとか・・・

 

私の住んでいたカナダでは、バレンタインデーは職場や学校でも

お祝いされていて、みんなでそろって、赤やピンクや白の服を着て来たり、

カードを贈り合ったりして、感謝と友情の日、のようでした。

 

フィンランドではさらに、バレンタインデーはまさに「友情の日」だそうです。

 

バレンタインデーの習慣も、国によってさまざまです。

調べていて驚いたのは、ドイツではチョコや花のほかに、豚を贈るそうです。

豚って、あの豚です・・・!さすがに本物ではなく、イラストや小物のようですが。

豚には幸せや愛の意味があるようです。

 

行事ひとつをとっても、つい自分の知っているものに型にあてはめて

考えてしまいがちですが、世界に目を向ければ、いろいろな習慣や考え方、

幸せの交換の仕方があるんだな、ということが分かります。

 

だからこそ、バレンタインデーの特別レッスンは毎年行っています。

ある意味、ハロウィンやイースターよりも、大事な学習の場になりうるかもしれません。

 

幼児クラスでは、Spotという犬とお母さんが、お互いのために

バレンタインのプレゼントを用意して贈り合う、という絵本を読みました。

また、バレンタインに登場するいろいろな単語を使ったゲームをしながら、

この日について学びました。

 

小学校クラスでは、Cliffordという赤い大きな犬が登場するバレンタインの

絵本を使い、この日に家族や親せきにカードを贈り合う様子を見ました。

とくに高学年では、世界の様々な国で、バレンタインがどのようにお祝いされているか

について書かれたものを読み、Q&Aで理解を深めました。

 

また、幼児・小学生とも、キャンディーにハートの飾りつけをしたクラフトを

しました。5分くらいでできるクラフトですが、バレンタインは

そのようにして大切な家族や友人のことを思いながら作って準備するんだよ、

ということを話しながら、「チョコの日」だけではないイメージを伝えました。

 

小学校中学年以上では、メッセージカードも作成しました。

Dear Mom, Happy Valentine’s day やThank you!

などのメッセージを添えた、キャンディのクラフトとなりあした。

 

身近なようでなかなか学ぶ機会がない「バレンタインデー」というもの。

日本とは異なる海外のさまざまな習慣を知ることで、

世界に目を向け、ステレオタイプに陥らない、柔軟な思考と態度を育てる機会に

したいと思っています。

 

子どもたちには、英語教室を「世界への窓」として、異文化を学び、

その背景にある考え方に触れ、理解し、

そしていずれは平和な世界に貢献できる人に育っていってほしいと願っています。

 

 

2018年2月19日