他とはちょっとちがう英語の先生
●英語習得には本当に苦労しました
「子どものころから英語がとくいでした!」という日本人講師が多い中、私は
英語の習得に本当に苦労しました。
かつて「英語教育」ではなく「日本語教育」の分野で活動していた私は、
日本に住む外国人の子どもたちが、いかによりよく日本語を習得できるように
できるか、ということが知りたく、バイリンガル教育の盛んなカナダに留学したい!
と思いました(この時点で私は二十代半ばでした)。
しかし行きたかった大学院に入学するには、トーフルという英語試験で高い点を
とらなければなりませんでした。
私は、一日のあらゆる時間を利用して、あらゆる方法で英語の猛勉強をしました。
昼間はアルバイトをしていたので、食事中や歩行中、入浴中まで勉強していました。
それでもなかなか点が届かず、結局2年ちかくかかってしまいました。
一度の受検で高得点をとる知人たちもいた中、ずいぶん情けない思いをしました。
ようやくカナダの大学院への入学を果たせたものの、こんどは、満足に英語で
話もできませんでした。発音はいいね、と言われたものの、授業についていくのも
やっとで、「なぜ私はこんなにできないのだ!」と毎日くやしい気持ちでした。
大学院終了後、カナダで日英語で保育しているバイリンガルの保育園に勤め
る機会を得ました。そこで主に事務の仕事をしながら、また時には保育の補助をしながら
ようやく、いろいろな場面で使う英語が身についてきました。
外国語の習得は、「聞いただけでも覚えてしまう語学のセンスのある人」と「どうにも
こうにもなかなか身につかない不器用な人」の両方がいます。もちろんその中間も。
「得意な人」には、「得意でない人」のことがよくわかりません。
もしかしたら、「努力してないから」と思っている場合もあるかもしれません。
でも本当にそうなのでしょうか?
英語の習得は本当に苦労しました!だからこそ英語ができないくやしさや、
大変だと思うポイントを理解することができます。
さらに、様々な勉強法を試しまくった私ですから、各々の生徒さんに合った
やり方を見つけることができる!と自負しています。
●「英語大好き!」なわけではない
「英語が大好き!」という講師もたくさんいますね。大変すばらしいことです!
しかし私は、英語が大好きだからこの仕事を選んだわけではありません。
英語も他の言語も大切さは同等です。英語を教えていても、世界のいろいろな文化を等しく大切にする気持ちは忘れず
伝えたいと思っています。そしてそれが、世界とコミュニケーションをとり、世界に
貢献できる人材を育てる近道だと思っています。
英語は道具です。世界につながるための重要な道具として、一人でも多くの人が、
自由にあやつれるようになるため、全力でサポートします。
なぜ全力で?
それは、できないことによる、涙が出るような悔しさを、よーく知っているからです。
「英語ができない」、そんなことで、どうか損をしないでください。
英語は世界中の人が使っている「道具」です。多くの人が手にしている「道具」ごときのために損をするのは、本当にばかばかしい話です。どうか自由に操れるようになって、世界のスタートラインに立ってください。あなたには、当然のようにその権利があります。
●子育て真っ盛り
私は、男女3人の子の親です。
だから、子育ての大変さが何か、よくわかります。
実際子育てについて、相談にのることもあります。逆に、のっていただくこともあります(笑)。
英語を学びにきてくれる生徒さんは、英語を身に付けながら、同時に日々成長していきます。
英語の習得・伸び方は、その子どもの育ち方と合わせて考えなければ上手くいきません。
伸びる時期もその伸びる幅も、人それぞれ異なるのです。
私がこの教室を始めたとき3歳だった男の子が、教室で学び続け、小学3年生になったころには、3歳のころには想像もできなかったほど別人のように成長しました。
小さなころの姿が、大きくなるまで続くわけではなく、子どもは変化しながら、大人が予想もしなかったような大きな成長をとげます。
だからこそ、長い目で成長全体を見守り、伸ばしていくお手伝いをしたいと思うのです。
私はカナダの保育園に勤めていたころ、日本の保育士の資格を取得しました。
保育は、子どもの生命と健康を維持する、ということが基本にあります。
何かを「教育」する、という目的もありますが、子どもの安全と人としての健やかな成長に配慮し、
一緒に子育ての一端に参加させていただいている気持ちで、英語の指導をしています。
●発音や内容は大丈夫なの?ネイティブじゃないんでしょ?
レッスンの内容や発音はどうなの?と心配される方のために、「自慢か?!」との
批判を覚悟の上で、あえて書いておきます。
子どもが生まれる前、大手の子ども英語教室の講師をしていました。新任だった私は、
トレーニングの先生が、様子を見にに来てくれることがあったのですが、
「何百人も新しい講師を見てきた中でも、かなり上手」
と言っていただけました(もうずいぶん前のことです・笑)。
日本語教育の分野で、訓練を積んでいたので、新任でもうまかったのかもしれません。
また、これもしばらく前ですが、小学校英語のデモレッスンをすることがありました。
審査をしてくださったある先生(児童英語の分野で有名な方です)に、
「発音がとてもよく、英語の間違いがなかった。小学校の担任の先生のような雰囲気の授業」
と言っていただきました。
「(ネイティブの)ライバルは、ノンネイティブスピーカー」
これはかつて日本語教育をしていたときに、先生向けの雑誌に載っていたタイトルです。
日本語が母語の日本語教師、つまり日本語ネイティブにとって、最大のライバルは、
生徒と同じ国の教師なのです。
日本の英語教育に置き換えてみると、英語ネイティブの先生の最大のライバルは、
日本人学習者の弱点や学び方の特徴をよくわかっている日本語が母語の英語の先生、ということになるのです。
ネイティブということだけでやっている先生は、生徒の言語や文化に根ざした考え方を熟知している先生には、
とうてい太刀打ちできないのです
なので私は、自分のことに限らず、日々努力を重ねて英語を教えているノンネイティブの先生たちに
大きな声でエールを送り、心から応援してます。
(注:もちろん、ネイティブの中にも、すばらしい先生はいらっしゃいます、念のため)
追伸
若いころ、在日外国人(主にインドシナ難民)を支援する活動をしていました。
その子どもたちが、日本で幸せに生活してほしい、という願いから、バイリンガル教育の理論勉強や実践もしました。
それが私のバックグラウンドで、他の英語先生にはない点、負けない点だと思っています。
国際貢献の立場からも、世界につながり、平和を実現していく人材を、本気で育てたいと思っています。
それが、Square Bee英語教室が他教室とは「ココがちがう」と思っているところです。