「白線の内側にさがってお待ちください」
子どものころ、電車のホームでよく聞いたアナウンスです。
今は「黄色い線」だったでしょうか・・・?
子どものころ、このアナウンスを聞くたび、
不思議で仕方なかったのです。
「白線の内側ってどこ?」
と思っていたからです。
これから電車に乗ろうと思っている私にとって、
「内側」とは電車側だったからです。
だって、「玄関の内側」といったら、
間違いなく家の中を指しますよね。
だから電車のホームで内側といったら、
電車側。
もちろん、白線の電車側に立ったら危ない
というは一目瞭然でしたので、
電車とは反対側の広いところに立っていましたが。
先日娘の小学校で、下校指導がありました。
そのとき、先生が「白線の内側を歩くように」と
言ったところ、ある子が
「白い線の上を歩けばいいってこと?」と。
足の横幅程度の太さがある白線ですから、
上を歩けばいい、
そういう解釈ですね。
言葉通りにとらえれば、それも正解ですね。
ということは、「白線の内側」には3つの解釈があるということです。
3つは全く別の場所を指しますが、
どれも正解のような気がします。
では、どうやって真の意味を判断するのかといえば、「その時の状況」のみに
頼っている気がします。
しかし言葉ってそういうものです。
実際の生活の、実際の状況の中でこそ、意味がはっきりしてくる。
だからこそ、英語を教える時だって、
実際の状況を想定した教え方をしたいものです。
「どういう時に使うの?」
テキストの中では、それがはっきりわからないことがよくあります。
なので、テキストの中だけで学習するのでなく、
実際の使い方がわかるように、教えよう!
そう思って、いろいろな補助教材(多くは手作りです)
を使って、レッスンの中で実践しています。
準備はそれなりに大変になりますが、使える言葉を身に着けてもらうために、
最大限のことをやっていこう!と思っています。