「英語ができるようになった人」がどのように学習してきたのでしょうか?
英語を教える仕事をしている、数人の方にインタビューしました。
<Aさん>
中学時代はラジオ英会話をよく聞いていました。高校で交換留学制度を利用して、
1年間留学、大学では英語サークルに入りました。昼休みも昼食を食べながらトレーニング
するようなサークルで、様々な英語コンテストにも参加しました。
今も英語学習は続けています。海外ドラマをよく見るようにしています。
思うのは「継続は力なり」ということです。
<Bさん>
英語が好きで、高校時代は、好きだった映画の中の女優のまねをして練習したりして
いました。映画のあこがれから、先生になりたい、海外へ行きたいという夢をもつように
なりました。
英文科を卒業してから、夢だった留学を1年間しました。
英語により、世界が確実に広がったと思います。外に出る力をもらいました。
その原動力が今も続いています。
現在も、自分用に英語教材を購入してトレーニングを続けたり、
英字新聞や本を読んだりして、英語力が維持向上するように努めています。
オンライン英会話で学習した時期もあります。
<Cさん>
高校時代、英語部に入っていました。英文科に進学して、スピーキングやライティングを
たくさん練習する日々を送りました。
1か月の短期語学留学を経て、もっとできるようになりたいと思うようになり、
英語教員の教職課程へ進みました。
学校や塾で英語の先生をしてお金を貯めると、オーストラリアに半年間行きました。
その後も、英会話教室に通ったり、前に勉強したテキストを見直したりして、
学習を続けています。
<Dさん>
日本に住む外国人の子どもたちに日本語や勉強を教えるボランティアを通じて、
言語教育に興味を持ち、大人になってから英語をがんばって勉強するようになりました。
市販のリスニング教材を5分くらいずつに短く分割して録音したものをいつも持ち歩き、
覚えるまで何回も聞いたり、英字新聞や本を毎日読んで、知らない単語をノートにつけて
何度も見直したりしながら、少しずつ力をつけました。
現在も英語を維持するために、海外ドラマシリーズを繰り返し見たり、
英字新聞を定期購読したりしています。
いかがでしたか?
いずれも、中学英語からの、受験英語中心の時代に育ってきた人の学習歴です。
現在は、幼児や小学生から英語を学べる環境がもっとあることでしょう。
子どものころに聞く力を育て、外国語でコミュニケーションする練習、異文化に触れる機会
を得ていれば、それが大きな基礎力となることは間違いありません。
小さいことから英語を学ぶことができれば、ここに書いた人たちより、
ずっと有利に学習を進めることができるでしょう。
しかし、高い言語力をつけるには、それに加え、辛抱強く学習を継続する姿勢が必要です。
特に、遊びながら聞こえたものを丸覚えできる年齢を過ぎれば、
その先は、どんな人であれ、粘り強く頑張った人ほど、できるようになっていきます。
子どものさまざまな人間的成長とともに、英語学習も常にともにある、ということです。
現在英語を教える仕事をしている人でさえ、学習を継続し続けている、ということから、
「英語ができるようになるには?」の一番の答えは、「学習を継続する」なのです。